自分で生理痛が改善できる10の方法
みなさん生理痛ってありますか?
生理痛がひどいと感じている人は女性全体で30%もいて、痛いけど薬を飲めば我慢できると人を含めると47%もいるようです。何らかの生理痛を感じている人は全体の8割近くにものぼると言われています。
月によって痛みが軽かったり、重かったりすることもあると思います。これ、みんなしょうがないって思っていませんか?もちろんホルモンバランスの崩れや病気が隠れている場合もありますが、生理痛はあるものだ。耐えるものって思っている人もいるかもしれません。
生理に伴う病気で治療が必要とされるのは全国に約1000万人もいるといいます。だけど実際に治療を受けている人はたった1割程度!
痛いのは我慢するものではなく、軽減できることはないか自分の体と向き合うことが大事ではないでしょうか。
痛いからと言ってすぐに鎮痛剤を飲んでいては根本解決にはなりません。生理痛と向き合うということは、痛みを軽減するということよりも、自分の体と向き合うこととして真剣に考える項目だと私は思っています。
社会損失としても考える
生理休暇や会社を休まないといけないくらいの痛みがあったり、生理によってミスが多くなったり、仕事の効率や生産性が落ちる人も少なくありません。
男性側は理解していない人が多く、生理で休むことが理解できないので、心ない一言を言ってしまったりと違う問題に発展することがあります。最近では、生理が軽い女性上司から生理が重い人への圧力も感じる人もいると言います。
そういう点ではみんなに正しい知識を身につける必要性がある。。。なんて動きもあるようです。
もちろんそれも大事なのですが、女性側はそれに甘えていて良いのでしょうか。
生理に伴う症状による経済的損失は労働力と医療費合わせてなんと7000億円にものぼると言われています。
これは女性が「私たちは女なの!理解して!」と言うには少し桁外れの数字です。だから痛みに耐えろ!ではなく、女性側が自分の体と向き合い、それを改善する方向に何かできることはないかということも考える必要があると思います。
本当に病気を患い、生理と格闘している人もいますので、この言い方だと語弊を招く言い方かもしれませんが、私が多く女性と接している中で、食生活一つで生理痛が改善するケースをたくさん見ています。これを見てしまうと、女性側が直す努力をしないで理解してくれというのは、違う気がしてきてしまうのです。
自分の健康を保つために体のサインを感じ、向き合うことはとても重要なことなのです。
もともと生理ってなんだっけ?
もともと月に一回妊娠のための準備をします。毎月排卵をして、妊娠に備えて子宮内膜という受精卵のためのベッドを厚くしていきます。妊娠が成立しなかった時、厚くなった子宮内膜がはがれ落ちるのが生理です。
生理が起きる時は、子宮内膜の中でプロスタグランジンという物質ができます。これが子宮の収縮を促し、はがれ落ちた子宮内膜を体外に押し出す役目をするのですが、このとき、子宮の収縮が強くなると、生理痛の症状として、下腹部が痛くなったり、腰がだるくなったりします。ただこれだけでは深刻になるほどの強い痛みになることは少ないです。生理で動けなくなったり薬を飲まないと動けないというのは更に違う理由が隠れているのです。
生理痛の重い理由①
生理痛が重くなる原因としては4つあります。
一つは生理の時、子宮内膜の一部が剥がれ落ちずに子宮内にたまりそれが蓄積されると子宮内膜が厚くなり、生理痛がひどくなってしまうという原因です。剥がれ落ちる力もそうですが、もともと10代で子宮が未熟なうちは子宮の出口が狭く剥がれ落ちた子宮内膜がうまく体外に出ずにうっ血が起きて下腹部が痛くなることがあります。なので、ホルモンバランスの崩れから痛みにムラがあったり、10代のうちの生理痛は多少しょうがないことが多いです。
生理痛の重い理由②
また生理痛の重い理由としては骨盤内の血行が悪い時も起きやすいです。ずっと座った生活で股関節を動かす運動がされていない時やガードルなどで締め付けの強い洋服を着るのも血行不良を招き生理痛を重くする原因となります。この場合は運動不足が原因となることもあるので、運動をして骨盤周りの運動を足してあげたり、体を温めることで改善を促します。生理痛があるとトレーニングをしたくないと思ってしまいがちですが、実は骨盤周りのトレーニングをした方が生理痛が軽減することの方が多いです。
生理痛の重い理由③
違う理由としては、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が元になって起こる生理痛もあります。子宮内膜症とは本来子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜組織が子宮以外の場所(卵巣や腹膜)で増殖し、剥離を繰り返す病気です。子宮筋腫は子宮の壁にできるコブのような良性の腫瘍で筋肉が異常増殖したものです。女性ホルモンが影響して筋腫を発育すると考えられています。実はこの子宮筋腫は女性の4人に1人はなると言われています。
生理痛の重い理由④
腸内環境のバランスから生理痛を重くする場合もあるということを知っていましたか?
前回のブログでも書いたリーキーガットについて詳しく書きました。
リーキーガットは腸壁に穴が開き、腸内にあるべき状態の未消化の食物が腸壁をすり抜けて血中へ流れ出てしまい、アレルギー反応を起こす現象を言います。このリーキーガット状態の腸ではグルテンなどのレクチン(植物に含まれるタンパク質群の一種で人間にとっては異物で毒になる)が血中に流れてしまうのです。粘着性のあるレクチンは自分の健康な細胞とくっつき、自分の健康な細胞を異物と間違えて攻撃することがあるのです。このレクチンはいろいろなところに蓄積されるんですが、中でも子宮に蓄積されることがあります。そうするとエストロゲンの分泌が増えて子宮内膜を厚くしすぎてしまいます。すると生理時、排出するものも多くなるので生理痛が重くなると言われています。子宮内膜症や筋腫もエストロゲンの過剰分泌が原因と先ほども書きましたが、これも実はリーキーガットという腸漏れからきている場合もあるのです。
レクチンとは、前回のブログでも書きましたが、植物が、人間や動物昆虫などから身を守ために持っている毒(タンパク源)のことです。
女性が体に良いと思っていてこぞって飲む豆乳などの豆類もレクチンがたくさん含まれています。
豆乳や大豆プロテイン、あずきなどもレクチンを含みますので、女性は体に良いと思って飲んでいたものや積極的に取り入れていたものが実は、リーキーガットと重なり、子宮を攻撃してエストロゲン過剰分泌で生理痛や子宮筋腫を招いていたということがあるのです。
何でもやりすぎはよくないですが、大豆に関してはなぜかヘルシーで体に良いイメージしかないんです。なので良いと思い込んで取りすぎている人が多いです。ヘルシーと思って取り入れていたもので生理痛が重くなっている人たちが多いってことを知ってもらいたいです。でもそれってポジティブに考えたらコントロールできること。生理痛はしょうがないと思っている人もまだまだ見直していけば薬以外にも改善できる、むしろ根本改善を望めるのです!
では、一体何すれば生理痛は改善するの?
結論から言って生理痛対策と言って「これを食べたから生理痛がなくなる、マシになる」といった魔法の食材はないです。ただ今食べているものの中で何を止めるかというのが大事になってきます。10代のホルモンのバランスが整わない時期やストレスなどで生理不順になる問題は環境が変わらない限りなかなか変えることが難しいかもしれないですが、食生活や今見直せることに目を向けて生理痛と向き合ってみることから始めるのはどうでしょうか?
そもそも生理は女性だけが持っている排泄能力です。尿や便などと同じで身体から要らないものを出す作業と考えたいです。つまり、体内に排泄すべきものが多い人は生理痛が重くなると言えます。
例えば身体が受け付けないトランス脂肪酸や、必要以上に酸化した油や糖分をとったり添加物の多い食事をしている人は、排泄するものが多い状態。何を食べるか(摂取するか)の前に、“デトックス”を考えることも重要です。
排泄は悪いことではなく、良い状態に戻ろうとするプロセスで、毎月行われる、ある種の、自然治癒力強化週間のようなものです。だから食事はその排泄プロセスを応援するつもりで選ぶとよいですね!!
またリーキーガットを作らない食事、リーキーガットを修復させる食事というのもポイントになってきます。
生理痛を軽減する10個の生活見直し方
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大豆製品をやめる
良いと思っていた大豆は一度やめてみると、実は今ある生理痛が軽減するかもしれません。自分で取りすぎているなと思う人は人体実験だと思って一度やめてみて!1ヶ月後の生理の重さで確認してみてください。それでも食べたい方は、大豆は発酵やしっかり圧と熱を加えて食べるようにしましょう!
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トランス脂肪酸、酸化脂肪酸をやめる
揚げ物や酸化した油、コンビニ食、お弁当などが毎食の人は毎日酸化した油が入っています。揚げ物でなくても植物油脂の表示があるもので作り置き、市販で売られているお菓子などは酸化した油になっていることが多いです。良質な油は必要ですが、酸化した油やトランス脂肪酸は体を疲れさせ、デトックスを多く必要としてしまいます。普段から何に含まれているのかを理解するようにしましょう!
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穀物の摂取の仕方に気を付ける
グルテンは気にしている人が多いですが、逆に穀物はヘルシーなイメージがあります。しかし穀物にもレクチンが含まれます。リーキーガットの場合、このレクチンが体に溜まり卵巣や子宮の細胞とくっつくことがあります。大豆製品と一緒で穀物は食べ方が重要。しっかりと熱、圧を加えて発酵させて出来るだけ無害化した状態で食べるようにしましょう。玄米やキヌアなどヘルシーとされる穀物もちゃんとした下処理がなければレクチンを体に入れることになります。毎日の食事になっている人は、気をつけてみましょう!
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葉野菜をとる
たくさんの葉野菜、ブロッコリースプラウトはクロロフィルを含んでいます。クロロフィルとは、もっともデトックス効果が高いと言われている成分で、血液中の汚れを吸着して、便と一緒に出してくれる。快便でもむくんでいたり、肌荒れが気になる人は、便の質が悪く体内に毒素が溜まってるから。サラダなどでクロロフィルを毎日とり毎日デトックスするのが理想的です。また、クロロフィルにはマグネシウムも含まれています。マグネシウムには子宮収縮を緩める作用があり、一石二鳥です!
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ビタミンE、タンパク質をとる
ホルモン生成や分泌に関わり、女性ホルモンの代謝をサポートするビタミンE、血液や女性ホルモンのもとになるたんぱく質の摂取も心がけてみましょう。ただ、たんぱく質を一度にたくさんとったり、抗生物質や成長ホルモンが投与されたたんぱく質(肉・魚)などは、逆に毒素が身体に溜まっていき、生理痛は重くなるので要注意です。グラスフェッドなど何を食べていたかわかるお肉がおすすめです。
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ナプキンをオーガニックコットンに変える
食べ物ではないですが、ナプキンをオーガニックコットンに変えると、生理痛がやわらぐ人が多いです。紙ナプキンの中には高分子吸収ポリマーという物質が入っています。これはプラスチックです。この吸収ポリマーが水を吸ってゼリー状に固まると冷たくなります。そうなると冷えを招き生理痛が重く感じます。生理が重い人は試してみるのもひとつの手です!
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ボーンブロスでリーキーガット対策をやる
ボーンブロスは、コラーゲンやカルシウム、ミネラルが豊富。コラーゲンのもと【プロリン】、ゼラチンのもと【グリシン】には、腸内壁修復効果があるといわれています。良い腸内細菌を増やし、免疫機能の安定化を促して、ダメージを受けた身体を回復に導きます。腸を改善することで体の機能アップにもなるのでおすすめです!
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鎮痛剤やめる (やめていく)
生理痛で痛みがあるときにすぐに鎮痛剤を飲んでしまう習慣はすぐにはやめられなかったとしても食事を変えるだけで鎮痛剤を飲まなくても良くなった。という改善が見られます。生理中は3日は飲んでいたのが1日で良くなったなどの改善も成長の一つです。鎮痛剤は腸内を攻撃するので、リーキーガットになりやすいです。鎮痛剤でリーキーガットを招き、大事だと思っていた大豆でレクチンが卵巣に行き、生理を重くしているという悪循環を止めるためにもどうにかして鎮痛剤を減らしていく努力をしたいです。鎮痛剤を飲めばOK!と安心せず、なくても大丈夫かも。という状態に出来るだけ近づけるようになっていきましょう!
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良い油をたくさん意識してとる
たくさんの葉野菜+たんぱく質をオリーブオイルやアボカドなどの油といっしょに食べると栄養素の吸収もよくなり、生理痛緩和に必要な栄養素がとれます。女性だと油をとるというのに抵抗がある人もいると思いますが、良質な油で体を作っていますので、しっかりとるようにしましょう〜!
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添加物をやめる
コンビニ食やお弁当やサラダは食品漂白剤などの添加物や防腐剤などを毎日摂取してるということ。コンビニのヘルシーメニューも一緒です。カロリーゼロやシュガーフリーの表記も安心せずに、代わりに何が使われているか(=添加物、人工甘味料)というところまで、気にするようにしましょう!それが体に蓄積されていると考えるとデトックスするものも多くなりますので生理が重くなる原因になります。添加物に関しては表記しなくて良いものもあるので、自分で知識を高め、自分で作ったお弁当を作るきっかけにしてみましょう!「排泄に労力がかかるものは積極的に食生活から抜く!」という考え方が、生理痛対策の近道です。人工甘味料、とくにスクラロースは腸内環境を悪くしてデトックスしづらくさせるので避けたほうがベターです。
以上のことは今から誰でも始められることです。生理痛は諦めずにできることから始めていきましょう!!またこれに骨盤周りの運動が加わると生理痛が軽減する人が多いです。スパイスでの食事管理とヒップトレーニングではお尻をきれいに!という目標でなくても生理痛対策として取り入れている人も多くいますよ!
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