大豆の取りすぎがよくない理由

大豆

大豆は体に良いと聞いたことが何度もあると思います。しかし少し前からアメリカのスーパーでは、シュガーフリーやグルテンフリーのように「ソイフリー」というパッケージに書かれ大豆を避けるようなマーケティングも見るようになっています。大豆はいいの?悪いの?っと混乱している人も中にはいると思います。日本では昔から大豆は食べていましたし、そう言った意味でも馴染みのある食品だと思います。ヘルシーなイメージもありますし、いきなり大豆は危険と言われても!って思う人も多いでしょう。大豆は良しとされているイメージがある一方で危険だという論文がたくさん出てきました。大豆が危険なら今まで日本人が食べてきた食歴はどう説明するのか?一体真実はどうなっているのか?どこまでが商品プロモーションやマーケティングでどこからが事実なのかということをここでは書いていこうと思います。

まずは大豆の歴史から見てみましょう

もともと大豆は5000年前から中国では存在していました。縄文時代に中国から朝鮮半島へそして弥生時代には大豆を栽培していました。日本で広まったのは、奈良時代くらいと言われていますが縄文時代の遺跡から魚醤が見つかったとも言われていてもうすでに発酵食品としては存在していたようです。奈良時代には醤ご飯を食べていて、室町時代から醤油が広まりました。醤(ひしお)と聞いてピンとこない人もいるかもしれませんが、これは大豆を煮て放置すると自然と空気中の微生物が付着して発酵を始めます。湿らせた状態にしておくと液体ができてそれが旨味たっぷりで美味しいとされています。私もひしおは今でも家で作っている発酵食品の一つです。そしてこの液体になった部分を取り除いた残りを未醤=みしょうと呼ばれ「味噌」の由来になっていると言われているのです。

ということは、この発酵大豆、醤(ひしお)から醤油や味噌ができていることがわかります。そして江戸時代になると納豆が登場しました。当時闘いに行く馬の餌としてワラに包んだ蒸した大豆を入れていて、たまたま納豆菌が繁殖して納豆ができたと言われています。

これからもわかるように、確かに日本の歴史としては大豆は長く食べられてきましたが、発酵大豆から始まっていることがわかると思います。今、食卓から全て取り除こうとしても難しい脱脂加工大豆は実は昭和に入ってからのものなのです。加工するときにヘキサンといわれる石油を使って加工することが多く、そして海外産の大豆をいろいろな所から寄せ集めて作るのでどこの大豆の加工大豆かは実際のところわからないのです。

 

 

イソフラボンが女性ホルモンに似ていることは事実

大豆製品にはイソブラボンと言われるフィトエストロゲンが含まれます。フィトとは植物という意味、エストロゲンは皆さんも聞いたことがあると思いますが、女性ホルモンの名前です。植物性エストロゲンが含まれているということになります。この植物エストロゲンが動物性のエストロゲンに似ているという事実からエストロゲンといえば女性のためのアンチエイジングに必要だ。とされてきたのですが、ここが混乱を招くマーケティングです。
大豆に含まれるイソフラボンが動物性エストロゲンに似ているというのは事実。ですが、だから女性のアンチエイジングになるってところは全くのでたらめなのです。
(本当のアンチエイジングについての食事管理動画を8月にアップします。)
これがどんなダイエット方法も健康食品もそうですが、「○○○だから体に良い」や「○○○は痩せる!」と安易に結びつける宣伝が多いですが、事実と間違いが混同してしまっていることが、とても多いのが今の世の中に出ている食品パッケージやイメージです。すべてが間違いであれば間違っていることは分かるのですが、事実の部分もあるのでトラップのように消費者は騙されてしまいます。<騙されない食事の知識を得るにはこちら>
イソフラボンが女性ホルモンに似ているのは事実ですが、だからアンチエイジングや体に良い食材かというところは間違いなのです。

イソフラボンが女性ホルモンに似ているから良くない?

これはいろいろな観点から理由を説明をしたいですが、正しくエストロゲンが働いている成人女性にたくさんフィトエストロゲンを入れたら、ホルモン治療になってしまいます。豆乳を一日2杯飲む人は避妊ピル1錠分のエストロゲン摂取に等しくなると言われています。成人女性がダイエットや健康のために大豆製品を取りすぎるとホルモンのバランスが逆に狂ってしまうことがあると言われますし、私のお客様でも生理不順やアレルギーが出た方を多くみています。

また、まだ小さい子供に豆乳ばかり飲ませていたら、女性ホルモンなくていい時期にたくさん入れることになるので、これもよくないことは分かります。

では、閉経を迎える人女性は女性ホルモンのバランスが減っている時期なので大豆を取ることは良いように思いますが、エストロゲンが優位の状態作ってしまい、逆に更年期の症状を作ったり、イソフラボンの過剰摂取により他のホルモンの分泌を阻害し、乳がんのリスクを高めることもわかっています。(注)

 

特に気をつけたいのが、妊娠中の女性と男性です。

大豆

男性も豆乳ばかり飲んでいると生殖機能に悪影響を与えるとい事実と、男性の脳が女性かと勘違いしてしまうこともあるそうです。大豆をたくさん摂取する男性の生死はそうでない人よりも精子数が少なく受精しにくい可能性があるということもわかっています。(注)

そして妊娠中の女性のその赤ちゃんが男の子だった場合、男の子なのに女性ホルモンの多い環境で育つことになるのでこれも良くないと言われています。

そうなると、一般的に健康に良いとされているイメージの大豆製品はあまりお勧めできません。

 

反栄養素をたくさん含む食品の代表が大豆

大豆は、他のすべての豆科植物と同じように反栄養素と呼ばれる人間に有害な栄養素が含まれています。猛毒ではないのですが、取りすぎると体に悪い影響を及ぼすことがわかっています。反栄養素と呼ばれるものの中で大豆に含まれているものが、フィチン酸塩、酵素阻害物質、そしてゴイトロゲンです。

□フィチン酸塩

ミネラル(亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄)が水に溶けにくくなり、腸からの吸収を妨げます。

□酵素阻害物質

消化作用を妨害して大豆の炭水化物とタンパク質が完全に消化できなくて体内で消化吸収を妨げます。女性に優しいソイプロテインというイメージがありますが、実は吸収しにくいのです。

□ゴイトロゲン

大豆にはゴイトリンと呼ばれる甲状腺肥大物質が含まれます。ゴイトロゲン、甲状腺腫誘発物質とも言います。甲状腺機能を低下させる原因にもなります。甲状腺ホルモンの働きは基礎代謝の管理やタンパク質合成を促進したり、人間の整理機能に大きな役割を持っているので、体づくりにはとても重要です。

 

加工大豆と発酵大豆は違う!

大豆と言っても、ここで書いたように大豆製品は昔から食べてきましたよね!しかし、納豆や味噌のように発酵食品は食歴が長いですが、豆乳や加工大豆はつい最近の話なのです。大豆だからOKと思ったり、大豆は全部良いわけではなく、今は、幅広く加工食品に大豆は使われているため、完全に食卓から追い出すのは難しいくらいなのです。世界で一番大豆を摂取しているのは日本ではなくアメリカ。アメリカ人が味噌や醤油で大豆を摂取しているのではなく、豆乳や加工大豆(大豆粉)、ソイプロテインをとても多く使っています。動物性タンパクを控えるためにソイミートとして加工大豆を摂取している人も多いです。ソイミートは加工の時にヘキサンという化学製品を使ったり、油が酸化していて添加物を多く使っている場合があります。そして加工する際に有害な化合物が生成され、この毒素は細胞を傷つけて炎症を起こします。<体の炎症を最小限にする食事は食事サポート応用編でチェック!>
大豆ミートの調理の時に酸化油の匂いがするか一度チェックしてみましょう!昔の大豆摂取量であれば大丈夫かもしれないですが、今は取りすぎているという事実があるのです。

だからこそ今一度見直して、発酵大豆と加工大豆は違うことを情報として知っていることが重要です。

調理方法で反栄養素を取り除ける!

上にあげた反栄養素は調理方法によって取り除くことが可能です。豆類は一晩水につけておくと、この反栄養素は個体から浸けている水にうつります。そしてその豆を調理で熱、できれば圧を加えた後に食べれば反栄養素は無毒化されますが、完全になくすことはありません。そして発酵するとこれも反栄養素も無毒化されます。なので納豆や豆腐や味噌は無毒化されていますので大豆は発酵されているものを選べるといいです。発酵されていない大豆食品、おからや豆乳は反栄養素のかたまりとも言えます。

 

結局大豆は食べいいの?

大豆結局のところ今のところアレルギーや生理不順など症状が出ていない方は量的には大丈夫なのかもしれませんが、症状が出ている人で健康のために積極的にとっていた方はやめてみて体調の変化があるかどうかみてみるのがいいと思います。
牛乳を豆乳に変えることで健康そうにみえていた方はそうではないのだという事実を知ることが大事です。たまに摂取するくらいなら大丈夫です。いいと思って食べていると食歴が長いから安全と思いきやそれ以上に取っていることが問題だったりします。大豆食品の中でも加工大豆は極力控える意識を持つことが大事です。加工大豆はお菓子やハンバーグやソイミート、ソイソーセージなどありとあらゆるものに使われています。食品ラベルを見てみる意識から変えていきましょう!

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